予知保全AIの開発事例を紹介

本事例では、センサーデータの異常検知AIを活用した予知保全システムを導入した際の、システム導入前に抱えていた具体的な課題、そしてシステム導入後に実現した具体的な成果をまとめています。

設備管理を実現するAI保全システムの開発ヒントとして、ぜひご参考ください。

大阪ガス株式会社

導入前の課題:蓄積されたデータ量が処理しきれないほどに増大

ビジネスアナリシスセンターの導入前の課題は、設備機器に取り付けられたセンサーデータの増大です。従来から予知保全に取り組んでいたものの、蓄積されたデータ量が人間では処理しきれないほどに増大したため、効率的な分析が困難でした。

この結果、予知ロジックの開発、システム構築、現場導入、業務改革、そしてビジネス展開といった一連のプロセスをスピーディに実行することが困難で、データ分析の効率化を実現できる新たなデータ分析基盤の導入が急務となっていました。

導入後の成果:課題解決とビジネスのスピーディな展開

Impulseの導入は、まずPoCで、誤検知を抑えつつ最長1週間前に予兆を検知し、その有効性を証明しました。さらに、Impulseの標準機能のみで分析作業が完了したため、分析にかかる作業時間を短縮することができました。

これにより、予知ロジックの開発から現場への適用、そしてビジネス展開に至るまでのプロセス全体が効率化・高速化され、データ量増大という課題解決とビジネスのスピーディな展開を可能にしました。

ヤンマー株式会社 中央研究所

導入前の課題:本番環境への移行に時間がかかっていた

ヤンマー中央研究所は、内燃機関や農業機械の予知保全の実用化において、開発済みの機械学習アルゴリズムを迅速に実装し、研究段階の開発環境から本番環境へスムーズに移行することに課題を抱えていました。

加えて、将来的なデータ量や対象機器の増加に耐えうるスケーラビリティの確保も重要な検討事項でした。これらの課題を一挙に解決し、予知保全を安定運用するためのクラウド基盤の整備が必要となりました。

導入後の成果:AI導入によりクラウド基板の先行開発の実現

Impulseの導入により、内燃機関の予知保全に向けたクラウド基盤の先行開発が実現しました。導入効果として、開発・保有していた機械学習アルゴリズムをImpulse上に迅速に展開できた結果、「健康状態のリアルタイムな可視化」が可能となります。

これは、開発したアルゴリズムをスムーズに本番環境へ移行できたことを意味します。現在、数十の内燃機関で試行が進められており、スケーラビリティを確保しつつ、予知保全の実用化に向けて大きく前進しています。

画像解析AI開発ツール・プラットフォームの料金・機能比較

ここでは、クラウドやオンプレミスなどのタイプ、料金、主な対応業界などの詳細情報を公式HPに掲載している画像解析AI開発ツール・プラットフォームをピックアップして比較します。

▼左右にスクロールできます▼
Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)
Bind Vision公式サイト
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
(https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand)
OPTiM AI Camera
Enterprise

(OPTiM)OPTiM AI Cameraシリーズ公式サイト
引用元:OPTiM AI Cameraシリーズ公式HP
(https://www.optim.co.jp/optim-ai-camera/)
オールインワン
AI画像解析パッケージ

(大塚商会)大塚商会公式サイト
引用元:大塚商会公式HP
(https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/ai-iot/ai-camera-analysis/)
タイプクラウドオンプレミス/クラウド
(選択可)
オンプレミス
基本料金
  • 初期費用:なし
  • 基本プラン:3万円/月
  • 初期費用:66万円※1
  • 導入費:440万円
導入までの期間即時
(契約後すぐに使用可能)
最短約6週間
(公式HPに記載なし)
トライアル有り
(1か月無償で使用可能)

(公式HPに記載なし)

(公式HPに記載なし)
APIWeb APIでプログラムを
問わず、連携可能
 ※2
APIで既存アプリ、
システムとの連携が可能

(公式HPに記載なし)
主な対応業界製造業/防災事業者/自治体小売業/交通機関/医療業界建設業/小売業/製造業
【選定条件】
「画像解析AI開発ツール」とGoogle検索して上位表示されるAI開発ツール30社のうち、クラウドorオンプレミスでのプラットフォームを提供している製品をピックアップし、
公式HPに導入費用などの価格掲載があるソフトの情報を掲載しています。
※1.OPTim Edge Entryの場合、カメラ5台まで処理可能。
※2.煙検出AIの場合、1セット=45,000回/月の実行回数。
(2025年3月5日調査時点)
【まとめ】

予知保全AIは、振動・温度などのセンサーデータをAIが解析し、故障の兆候や残寿命(RUL)を正確に予測します。これにより、計画的な整備が可能となり、稼働率の向上、保全コストの削減効果が見込めます。

重要設備をAIで効率化し、生産性向上とコストの抑制を見直している方々は、ぜひ導入をご検討ください。

また、当メディアではシステム開発の業界・目的別におすすめの画像解析AIを紹介しています。製造業、医業、金融業など、開発システムを活用する業界・目的によって、選ぶべき画像解析AIは変わってくるもの。自社の開発システムに合った画像解析AIを導入したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

各製品・サービスをじっくり比較・検討したい方のために、画像解析AIを利用できる開発ツール・ソリューションを一覧掲載しているページもご用意しています。機能や料金の違いを知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。

業界・目的別
画像解析AIのおすすめ3選

様々な画像解析AIのなかで、DX化実現のため大規模なシステム構築が求められる製造業、高度な解析精度が医療業界、セキュリティが重視される金融業界と3つの業界で目的に合うツールをピックアップしました。

大規模な検査・検知システムを
確立したい

Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)

Bind Visionのキャプチャ
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
  • 拡張性の高いプラットフォームで、用途・ライン別の分割運用、全体の統合管理が可能。カメラの増設にも柔軟に対応
  • 製造ラインの状況を一画面で俯瞰し、アラート通知で異常を即時検知。Web APIでスムーズなシステム連携を実現
専門的な画像を高い精度で
解析したい

Aivia
(ライカマイクロシステムズ)

Aiviaのキャプチャ
引用元:ライカマイクロシステムズ公式HP
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/画像解析システム/p/aivia/
  • 生体組織に求められる2D~5Dの可視化と解析を実現。神経細胞や臓器構造の観察にも対応できる
  • 45種類以上の顕微鏡画像ファイルフォーマットに対応。様々な用途の研究用データなども無駄なく活用
セキュリティやリスク管理を
重視したい

Azure AI Vision
(日本マイクロソフト)

Azure AI Visionのキャプチャ
引用元:日本マイクロソフト公式HP
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-services/ai-vision
  • Microsoftの高度なセキュリティ基準に基づいて設計。クラウド経由の取引にも対応が可能
  • 金融・保険の書類処理や自動データ抽出するOCR、オンライン本人確認機能を搭載。口座開設や本人確認業務を効率化
※情報は2025年3月5日調査時点