Vision AI(Google LLC)

目次

Google LLCは、Google Cloud プラットフォームで利用できる画像解析の総合サービス「Vision AI」を提供しています。

このページでは、Vision AIの特徴や料金体系、活用事例などを紹介しています。画像解析AIシステム開発を効率化したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は、ぜひ参考にしてみてください。

アイキャッチ画像

Google LLCはどんな
画像解析AIを提供している?

Vision AI公式サイト
引用元:Googleクラウド公式サイト(https://cloud.google.com/vision)

複数のAIプロダクトを
連携してスケール可能

Google LLCが提供するVision AIは、画像や動画に関するAIプロダクトを複数提供する総合的なサービス。画像解析の分野で提供しているプロダクトはCloud Vision APIです。

動画データの取り込み・分析・保存を行う「Vertex AI Vision」や、動画上のオブジェクト・場所・アクションを正確に認識する「Video Intelligence API」など、Vision AIが提供する他のAIプロダクトとシームレスに連携できるのが魅力。

初回登録時に付与される無料クレジット(300ドル)で検証を始められる上、負荷が増えてもクラウド上で柔軟にスケールアウトが可能です。これにより、小規模な開発から大規模なビジネス運用まで幅広く対応することができます。

画像解析に役立つ
11種類の機能を搭載

Vision AIのCloud Vision APIには、画像解析に役立つ11種類※の機能が搭載されています。複数の機能を組み合わせて利用することで、より精度の高い画像解析を実現できるでしょう。

  1. 画像内のテキストを識別してテキストデータへ変換する機能
  2. PDF/TIFFファイル・印刷書類・手書き文書のテキストを識別してテキストデータに変換する機能
  3. 画像からランドマークの名称や信頼スコアを検出する機能
  4. 画像内のロゴを検出する機能
  5. 画像全体がどんな要素で構成されているのか分かるようにラベリングする機能
  6. 画像のドミナントカラーを表示する機能
  7. 画像内に写りこんでいる各オブジェクトの位置と種類を特定する機能
  8. トリミングした画像の信頼スコアを提示する機能
  9. ウェブ上で一致する画像や類似画像を表示する機能
  10. 顔のパーツを検出して感情の可能性評価をする機能
  11. 画像から抽出したデータのうち不適切なコンテンツを除外するセーフサーチ機能

画像を読み取るのは、Googleが事前にトレーニングを済ませた機械学習モデル(MLモデル)です。読み取り結果は、事前に設定された数百万のカテゴリに高速で分類されます。

市場調査や
マーケティング戦略で活躍

Vision AIのCloud Vision APIの強みは、製品のロゴ(テキスト)が写りこんでいる画像を抽出して、製品利用者の傾向や活用シーンをこまかく分析できる点です。

テキスト抽出機能やセーフサーチ機能を利用すれば、広告画像を除外して、実際に製品を利用しているユーザーの画像だけを抽出できます。このため、市場調査や顧客分析にも活用することが可能です。

【まとめ】Vision AIは
どんな企業におすすめ?

小売・観光業向けの
システム開発企業におすすめ

Vision AIは、SNSマーケティングを積極的に行っている小売業やサービス業、観光業に向けたシステム開発を手掛けているSIer・AI事業者におすすめ。SNSの投稿画像を解析して、サービス改善に繋げたり、次の企画に活かせるようなシステム・アプリケーションを開発したりすることができます。

また、当メディアではシステム開発の業界・目的別におすすめの画像解析AIを紹介しています。製造業、医業、金融業など、開発システムを活用する業界・目的によって、選ぶべき画像解析AIは変わってくるもの。自社の開発システムに合った画像解析AIを導入したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

各製品・サービスをじっくり比較・検討したい方のために、画像解析AIを利用できる開発ツール・ソリューションを一覧掲載しているページもご用意しています。機能や料金の違いを知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。

Vision AIの料金・価格表

ラベル検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:月$1.50
5,000,001以上のユニット:月$1.00
テキスト検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:月$1.50
5,000,001以上のユニット:月$0.60
セーフサーチ(不適切コンテンツ)検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:$1.50(ラベル検出利用時は無料)
5,000,001以上のユニット:$0.60(ラベル検出利用時は無料)
顔検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:月$1.50
5,000,001以上のユニット:月$0.60
画像プロパティ検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:$1.50
5,000,001以上のユニット:$0.60
クロップヒント検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:$1.50(画像プロパティ検出利用時は無料)
5,000,001以上のユニット:$0.60(画像プロパティ検出利用時は無料)
ウェブ検出 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:月$3.50
5,000,001以上のユニット:Googleに問い合わせ
オブジェクトローカリゼーション 最初の1,000ユニット:無料
1,001~5,000,000ユニット:月$2.25
5,000,001以上のユニット:月$1.50
※すべて税不明。米ドル以外の通貨で支払う場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金(30日ごとに最大1回変更される可能性あり)が適用されます。

Vision AIの主な活用事例

日本コカ・コーラ
(飲料業界)

SNS投稿画像の解析で
新たな消費シーンを発見

日本コカ・コーラは、自社製品がどのように消費されているのかを調査して、製品開発に活かし続けてきた企業です。従来はアンケートを消費者に配布して回答を集めていましたが、それだけで消費者の本音やリアルな購買行動を知るのは難しいという課題がありました。

そこで、Vision AIのCloud Vision APIを活用してSNS上の投稿画像を解析。コカ・コーラのロゴが写っている画像を抽出し、一緒に映り込んでいる物体をラベリングして、コカ・コーラがどのようなシーンで購入されているのか分析しました。

結果、自宅でペットと過ごす写真にコカ・コーラが多く写りこんでいる等、従来のアンケート調査では分からなかった消費者のリアルを発見することができました

Vision AIの提供会社情報

  • 会社名:Google LLC
  • 本社所在地:1600 Amphitheatre Parkway, Mountain View, CA 94043, USA
  • 電話番号:+1 650-253-0000
  • 公式HP:https://cloud.google.com/vision

画像解析AI開発ツール・プラットフォームの料金・機能比較

ここでは、クラウドやオンプレミスなどのタイプ、料金、主な対応業界などの詳細情報を公式HPに掲載している画像解析AI開発ツール・プラットフォームをピックアップして比較します。

▼左右にスクロールできます▼
Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)
Bind Vision公式サイト
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
(https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand)
OPTiM AI Camera
Enterprise

(OPTiM)OPTiM AI Cameraシリーズ公式サイト
引用元:OPTiM AI Cameraシリーズ公式HP
(https://www.optim.co.jp/optim-ai-camera/)
オールインワン
AI画像解析パッケージ

(大塚商会)大塚商会公式サイト
引用元:大塚商会公式HP
(https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/ai-iot/ai-camera-analysis/)
タイプクラウドオンプレミス/クラウド
(選択可)
オンプレミス
基本料金
  • 初期費用:なし
  • 基本プラン:3万円/月
  • 初期費用:66万円※1
  • 導入費:440万円
導入までの期間即時
(契約後すぐに使用可能)
最短約6週間
(公式HPに記載なし)
トライアル有り
(1か月無償で使用可能)

(公式HPに記載なし)

(公式HPに記載なし)
APIWeb APIでプログラムを
問わず、連携可能
 ※2
APIで既存アプリ、
システムとの連携が可能

(公式HPに記載なし)
主な対応業界製造業/防災事業者/自治体小売業/交通機関/医療業界建設業/小売業/製造業
【選定条件】
「画像解析AI開発ツール」とGoogle検索して上位表示されるAI開発ツール30社のうち、クラウドorオンプレミスでのプラットフォームを提供している製品をピックアップし、
公式HPに導入費用などの価格掲載があるソフトの情報を掲載しています。
※1.OPTim Edge Entryの場合、カメラ5台まで処理可能。
※2.煙検出AIの場合、1セット=45,000回/月の実行回数。
(2025年3月5日調査時点)
業界・目的別
画像解析AIのおすすめ3選

様々な画像解析AIのなかで、DX化実現のため大規模なシステム構築が求められる製造業、高度な解析精度が医療業界、セキュリティが重視される金融業界と3つの業界で目的に合うツールをピックアップしました。

大規模な検査・検知システムを
確立したい

Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)

Bind Visionのキャプチャ
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
  • 拡張性の高いプラットフォームで、用途・ライン別の分割運用、全体の統合管理が可能。カメラの増設にも柔軟に対応
  • 製造ラインの状況を一画面で俯瞰し、アラート通知で異常を即時検知。Web APIでスムーズなシステム連携を実現
専門的な画像を高い精度で
解析したい

Aivia
(ライカマイクロシステムズ)

Aiviaのキャプチャ
引用元:ライカマイクロシステムズ公式HP
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/画像解析システム/p/aivia/
  • 生体組織に求められる2D~5Dの可視化と解析を実現。神経細胞や臓器構造の観察にも対応できる
  • 45種類以上の顕微鏡画像ファイルフォーマットに対応。様々な用途の研究用データなども無駄なく活用
セキュリティやリスク管理を
重視したい

Azure AI Vision
(日本マイクロソフト)

Azure AI Visionのキャプチャ
引用元:日本マイクロソフト公式HP
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-services/ai-vision
  • Microsoftの高度なセキュリティ基準に基づいて設計。クラウド経由の取引にも対応が可能
  • 金融・保険の書類処理や自動データ抽出するOCR、オンライン本人確認機能を搭載。口座開設や本人確認業務を効率化
※情報は2025年3月5日調査時点