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Bind Vision(キヤノンITソリューションズ)

目次

キヤノンITソリューションズは、Webシステム開発部分をパッケージ化したクラウドサービス「Bind Vision」を提供しています。

ここではBind Visionの仕組みやメリット、活用事例、料金情報などを詳しく解説します。画像解析AIシステム開発を効率化したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

キヤノンITソリューションズは
どんな画像解析AIを
提供している?

Bind Vision公式サイト
引用元:Bind Vision公式サイト(https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand)

WEBシステム構築の負担を
解消するプラットフォーム

画像解析AIシステム開発で特に多くの工数がかかるのが「Webシステム開発部分」です。キヤノンITソリューションズは、この「Webシステム開発部分」をパッケージ化したプラットフォーム「Bind Vision」を提供しています。

画像や数値データの送受信機能に加え、自由度の高いダッシュボード、アラート管理、セキュリティ対策などを搭載。あわせて提供される画像解析AI機能と連携することで、WEBシステム開発の負担や工数を削減し、AI開発に専念することができます。

柔軟性・汎用性の高さが魅力

Bind Visionのプラットフォームは、外部システムとスムーズに連携できるように公開APIを採用しています。これにより、既存のオンプレミス環境やシステムを活用して画像解析AIシステム開発をスピーディかつ低コストで進めることが可能です。

ダッシュボードも汎用性の高い設計なので、単体画像やサムネイル画像、折れ線・棒・円グラフ、数値や一覧データ、地図表示などのコンテンツを自由にレイアウトすることができます。

製造現場の検査や
災害対策で活躍

公開API連携により既存システムを流用できるため、導入現場の規模が大きいほど開発コストや工数を削減することが可能。大規模工場における製造ラインの不良品検知などでは、特に多くの効果を実感できるでしょう。

さらにBind Visionのプラットフォームは、同社が提供する水位測定AIや煙検出AIとも連携可能です。台風・豪雨・洪水対策として河川水位を監視する自治体火災対策が求められる工場・ごみ処理施設などの現場でも重宝されています。

【まとめ】Bind Visionは
どんな企業におすすめ?

システム構築の工数・コストを削減したい企業におすすめ

WEBシステム開発に必要な機能をカバーしているBind Vision。導入することで、画像解析AIシステム開発を効率化することができます。顧客が多くてシステム開発が追いついていない企業や、AI開発に注力する時間を確保できず困っている企業の方は、ぜひチェックしてみてください

1か月間無償で利用できるトライアルアカウントもあるため、気になる方は一度試した上で導入を検討してみてはいかがでしょうか。

また、当メディアではシステム開発の業界・目的別におすすめの画像解析AIを紹介しています。製造業、医業、金融業など、開発システムを活用する業界・目的によって、選ぶべき画像解析AIは変わってくるもの。自社の開発システムに合った画像解析AIを導入したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

各製品・サービスをじっくり比較・検討したい方のために、画像解析AIを利用できる開発ツール・ソリューションを一覧掲載しているページもご用意しています。機能や料金の違いを知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。

Bind Visionの料金・価格表

初期費用 なし
基本プラン 月額30,000円(5ユーザー分)
ユーザー追加 1ユーザーあたり月額2,000円
画像送信・保存(14日間) 1画像BOXあたり月額1,500円~
データ送信・保存(1年間) 1データテーブルあたり月額1,000円~
アラート送信 1アラートあたり月額200円~
※1データにつき1アラートまでは無償提供
クラウドAI(煙検出AI) 個別見積もり
エッジAI(水位測定AI) 個別見積もり
※クラウドAIの費用はAPI実行回数により変動。エッジAIは撮影場所ごとの初期費用、買い切りのエッジ端末代、エッジ端末あたりのAI利用料がそれぞれ発生します。

Bind Visionの活用事例

江戸川区役所(自治体)

カメラの更新と水位測定AIの導入で
迅速な情報収集を実現

江戸川区にある陸地の7割は、満潮時の水面よりも低い位置にあるため、洪水被害のリスクが高く、大雨や潮流のタイミングによって河川水位が急激に上昇する恐れがあります。

江戸川区役所は、対策としてカメラ映像を監視していたものの、映像の画質が悪く、水位も測定できていないという課題がありました。

そこで、新しく防災用カメラとBind Visionを導入。水位測定AI機能を連携し、河川の状況を自動で監視できる仕組みを整え、集中豪雨や台風による急な水位上昇にもスピーディに対応できる体制を構築しています。

製造業

AIの開発用に学習する仕組みを構築することも可能

製造ラインに設置しているカメラ画像から、製品の形状異常などをAIがチェック。不具合があればアラートが発信されるので、目視の必要がありません。画像や異常・不良発生時のデータは管理者側でも閲覧できるので安心です。

品質を確保しながら人員コスト削減や業務効率化をすることが可能です。特定画像をAPIを介して直接ダウンロードし、AIの開発用に学習する仕組みを構築することもできます。

Bind Visionの提供会社情報

  • 会社名:キヤノンITソリューションズ株式会社
  • 本社所在地:東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー
  • 電話番号:03-6701-3560
  • 公式HP:https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
業界・目的別
画像解析AIのおすすめ3選

様々な画像解析AIのなかで、DX化実現のため大規模なシステム構築が求められる製造業、高度な解析精度が医療業界、セキュリティが重視される金融業界と3つの業界で目的に合うツールをピックアップしました。

大規模な検査・検知システムを
確立したい

製造業

Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)

Bind Visionのキャプチャ
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
  • 拡張性の高いプラットフォームで、用途・ライン別の分割運用、全体の統合管理が可能。カメラの増設にも柔軟に対応
  • 製造ラインの状況を一画面で俯瞰し、アラート通知で異常を即時検知。Web APIでスムーズなシステム連携を実現
専門的な画像を高い精度で
解析したい

医療業界

Aivia
(ライカマイクロシステムズ)

Aiviaのキャプチャ
引用元:ライカマイクロシステムズ公式HP
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/画像解析システム/p/aivia/
  • 生体組織に求められる2D~5Dの可視化と解析を実現。神経細胞や臓器構造の観察にも対応できる
  • 45種類以上の顕微鏡画像ファイルフォーマットに対応。様々な用途の研究用データなども無駄なく活用
セキュリティやリスク管理を
重視したい

金融業界

Azure AI Vision
(日本マイクロソフト)

Azure AI Visionのキャプチャ
引用元:日本マイクロソフト公式HP
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-services/ai-vision
  • Microsoftの高度なセキュリティ基準に基づいて設計。クラウド経由の取引にも対応が可能
  • 金融・保険の書類処理や自動データ抽出するOCR、オンライン本人確認機能を搭載。口座開設や本人確認業務を効率化
※情報は2025年3月5日調査時点