Image Processing Toolbox(MathWorks)

目次

MathWorksの「Image Processing Toolbox」は、画像処理、解析、アルゴリズム開発をするためのツールを多数セットにしたパッケージです。

ここでは「Image Processing Toolbox」の導入メリットや特徴について詳しくご紹介します。

MathWorksはどんな画像解析AIを提供している?

MathWorks公式サイト
引用元:MathWorks公式サイト(https://jp.mathworks.com/products/image-processing.html)

現場導入を支える柔軟性と
拡張性

Image Processing Toolboxの特徴は、柔軟性と拡張性です。広範なアルゴリズムとMATLABとの連携により、初心者から専門家まで多様な画像処理・解析を行える環境を提供しています。

C/C++コード生成や組み込み機器向けの展開にも対応しており、試作から実装までサポート。実運用を想定した汎用性も魅力です。

従来手法とディープ
ラーニングを連携させて統合

Image Processing Toolboxでは、セグメンテーションやレジストレーション、形状抽出などを段階的に実行。従来手法に加え、ディープラーニングも活用可能です。

視覚的なUIと自動処理機能により、複雑なワークフローを直感的に構築することができます。

多様な画像解析に対応可能なAIプラットフォーム

Image Processing Toolboxは、画像のセグメンテーションや位置合わせをはじめ、形状の検出や色の識別、3Dボリュームの解析にも対応。

ロボット制御、医用画像の分析、リモートセンシングなど、多様な画像処理タスクを支えるAI開発の基盤です。

【まとめ】
Image Processing Toolboxはどんな企業におすすめ?

大量の画像データを扱う企業におすすめ

Image Processing Toolboxは、大規模データの一括処理や処理フローの自動化機能を搭載しています。このため、膨大な画像データの分析・可視化に手間や時間がかかっている企業におすすめです。

また、当メディアではシステム開発の業界・目的別におすすめの画像解析AIを紹介しています。製造業、医業、金融業など、開発システムを活用する業界・目的によって、選ぶべき画像解析AIは変わってくるもの。自社の開発システムに合った画像解析AIを導入したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

各製品・サービスをじっくり比較・検討したい方のために、画像解析AIを利用できる開発ツール・ソリューションを一覧掲載しているページもご用意しています。機能や料金の違いを知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。

Image Processing Toolboxの料金・価格表

Standard 年間:135,000円
永久:377,500円
Startups 年間:545,000円
Academic 年間:38,750円
永久:77,500円
Student 永久:9,900円
Home 永久:15,500円
※すべて税不明。

Image Processing Toolboxの主な活用事例

Luxonus

試作不要で開発効率が飛躍的に向上。わずか4年で実用化を達成

3D光超音波画像診断システムを手がけるLuxonusは、物理プロトタイプを使わずに開発初期段階での検証を行う手法を模索していました。課題解決のためにMATLABのImage Processing Toolboxを導入。仮想環境でのプロトタイピングや大規模な画像処理ができるようになり、製造スピードが向上しました。その結果、設立からわずか4年で医療機器としての承認を取得しています。

Image Processing Toolboxの提供会社情報

  • 会社名:MathWorks
  • 本社所在地:東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ7F
  • 電話番号:03-6367-6700
  • 公式HP:https://jp.mathworks.com/products/image-processing.html
業界・目的別
画像解析AIのおすすめ3選

様々な画像解析AIのなかで、DX化実現のため大規模なシステム構築が求められる製造業、高度な解析精度が医療業界、セキュリティが重視される金融業界と3つの業界で目的に合うツールをピックアップしました。

大規模な検査・検知システムを
確立したい

製造業

Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)

Bind Visionのキャプチャ
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
  • 拡張性の高いプラットフォームで、用途・ライン別の分割運用、全体の統合管理が可能。カメラの増設にも柔軟に対応
  • 製造ラインの状況を一画面で俯瞰し、アラート通知で異常を即時検知。Web APIでスムーズなシステム連携を実現
専門的な画像を高い精度で
解析したい

医療業界

Aivia
(ライカマイクロシステムズ)

Aiviaのキャプチャ
引用元:ライカマイクロシステムズ公式HP
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/画像解析システム/p/aivia/
  • 生体組織に求められる2D~5Dの可視化と解析を実現。神経細胞や臓器構造の観察にも対応できる
  • 45種類以上の顕微鏡画像ファイルフォーマットに対応。様々な用途の研究用データなども無駄なく活用
セキュリティやリスク管理を
重視したい

金融業界

Azure AI Vision
(日本マイクロソフト)

Azure AI Visionのキャプチャ
引用元:日本マイクロソフト公式HP
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-services/ai-vision
  • Microsoftの高度なセキュリティ基準に基づいて設計。クラウド経由の取引にも対応が可能
  • 金融・保険の書類処理や自動データ抽出するOCR、オンライン本人確認機能を搭載。口座開設や本人確認業務を効率化
※情報は2025年3月5日調査時点