不審者検知AIの開発事例を紹介

画像解析AI(AI警備)の開発事例を紹介します。
人手不足対策や防犯カメラのDXで、安全性と効率を両立した導入事例と成果をまとめました。
AI開発やツール導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

札幌駅総合開発(商業施設運営)

アジラ導入事例
引用元:アジラ公式サイト(https://jp.asilla.com/post/jr-tower202512)

導入前の課題:
人手不足の深刻化と、経験・勘に頼る監視体制

札幌駅直結の巨大施設「札幌ステラプレイス」「アピア」を運営する同社は、将来の再開発を見据えた警備DXを急いでいました。
以前はアナログカメラによる目視確認が中心でしたが、人手不足と高齢化により常時監視が限界を迎えていたためです

導入後の成果:
AIによる自動監視で初動が加速し、設備コストも削減

AI警備システム「AI Security asilla」を導入。AIが不審行動や転倒を瞬時に検知・通知する仕組みにより、事案発生時の初動対応スピードが格段に向上
また、侵入検知機能を活用することで物理センサーの設置が不要になり、設備コストの削減につながっています。

エルテスセキュリティインテリジェンス(警備・リスク管理)

VAAK事例
引用元:VAAK公式サイト(https://vaak.co/news/2018-1-1/)

導入前の課題:
高度化する犯罪・テロへの予兆検知

公共施設や大型イベントの警備を手掛ける同社では、SNS等のデータによる事前の予兆と現場の行動を迅速に結びつける、多層的なセキュリティ体制の構築に着手しました。目視では困難な不審行動のリアルタイム把握を補完するため、AIによる高度な検知能力を活用したシステムの開発が主眼となっています。

導入後の成果:
行動解析AIとの連携で検知精度を強化

ヒトの骨格推定技術を持つVAAKと提携し、映像から不審行動を自動検知するサービスの共同展開が進行中です。
AIが微細な挙動をキャッチし「言語解析による予兆」と組み合わせることで、テロや犯罪の未然防止に繋げる高度なセキュリティが運用されています。

画像解析AIを開発する方法

行動解析プラットフォームを活用

転倒や侵入などの基本動作を学習済みの既存プラットフォームを活用する方法です。
一からアルゴリズムを開発する必要がないため、スピーディーかつ低コストに導入できるのがメリット。
警備分野では「何をもって不審とするか」の定義を現場に合わせて微調整することで、実用的な検知精度を早期に確保できます。

クラウドAPI(骨格推定)の利用

AWSやGoogle Cloudが提供する汎用AIを用いて、人物のポーズ(骨格データ)を抽出・解析する方法です。
自由度の高い開発ができるため、店舗内での不審な振る舞いや工場内での危険な作業姿勢などを座標データの変化として捉えます。
より高いリアルタイム性が必要な場合は、現場に解析端末を設置するエッジ構成との組み合わせも有効です。

ディープラーニングによる独自モデルの開発

「PyTorch」等を用い、特定の業界や環境に最適化したモデルを自作する方法です。
「特定の制服を着たスタッフのみ除外する」など、高度な個別カスタマイズができます。
大量の学習データが必要となりますが、自社の現場に即した独自の検知システムを構築できるのが大きな利点です。

画像解析AI開発ツール・プラットフォームの料金・機能比較

ここでは、クラウドやオンプレミスなどのタイプ、料金、主な対応業界などの詳細情報を公式HPに掲載している画像解析AI開発ツール・プラットフォームをピックアップして比較します。

▼左右にスクロールできます▼
Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)
Bind Vision公式サイト
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
(https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand)
OPTiM AI Camera
Enterprise

(OPTiM)OPTiM AI Cameraシリーズ公式サイト
引用元:OPTiM AI Cameraシリーズ公式HP
(https://www.optim.co.jp/optim-ai-camera/)
オールインワン
AI画像解析パッケージ

(大塚商会)大塚商会公式サイト
引用元:大塚商会公式HP
(https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/ai-iot/ai-camera-analysis/)
タイプクラウドオンプレミス/クラウド
(選択可)
オンプレミス
基本料金
  • 初期費用:なし
  • 基本プラン:3万円/月
  • 初期費用:66万円※1
  • 導入費:440万円
導入までの期間即時
(契約後すぐに使用可能)
最短約6週間
(公式HPに記載なし)
トライアル有り
(1か月無償で使用可能)

(公式HPに記載なし)

(公式HPに記載なし)
APIWeb APIでプログラムを
問わず、連携可能
 ※2
APIで既存アプリ、
システムとの連携が可能

(公式HPに記載なし)
主な対応業界製造業/防災事業者/自治体小売業/交通機関/医療業界建設業/小売業/製造業
【選定条件】
「画像解析AI開発ツール」とGoogle検索して上位表示されるAI開発ツール30社のうち、クラウドorオンプレミスでのプラットフォームを提供している製品をピックアップし、
公式HPに導入費用などの価格掲載があるソフトの情報を掲載しています。
※1.OPTim Edge Entryの場合、カメラ5台まで処理可能。
※2.煙検出AIの場合、1セット=45,000回/月の実行回数。
(2025年3月5日調査時点)
【まとめ】AI警備導入は目的の明確化がカギ

画像解析AIは、防犯の高度化に加え、警備現場の人手不足解消やデータ活用による効率化をもたらします。
導入を成功させるには、技術の選定だけでなく、「どの業務を自動化し、どの現場コストを抑えたいのか」という目的を定めることが重要です。

自社の課題や予算に適した開発手法を選び、着実な運用を目指しましょう。

また、当メディアではシステム開発の業界・目的別におすすめの画像解析AIを紹介しています。製造業、医業、金融業など、開発システムを活用する業界・目的によって、選ぶべき画像解析AIは変わってくるもの。自社の開発システムに合った画像解析AIを導入したいと考えているSIer・AI事業者の皆様は参考にしてみてください。

各製品・サービスをじっくり比較・検討したい方のために、画像解析AIを利用できる開発ツール・ソリューションを一覧掲載しているページもご用意しています。機能や料金の違いを知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。

業界・目的別
画像解析AIのおすすめ3選

様々な画像解析AIのなかで、DX化実現のため大規模なシステム構築が求められる製造業、高度な解析精度が医療業界、セキュリティが重視される金融業界と3つの業界で目的に合うツールをピックアップしました。

大規模な検査・検知システムを
確立したい

Bind Vision
(キヤノンITソリューションズ)

Bind Visionのキャプチャ
引用元:キヤノンITソリューションズ公式HP
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/image-integration/bindvision/brand
  • 拡張性の高いプラットフォームで、用途・ライン別の分割運用、全体の統合管理が可能。カメラの増設にも柔軟に対応
  • 製造ラインの状況を一画面で俯瞰し、アラート通知で異常を即時検知。Web APIでスムーズなシステム連携を実現
専門的な画像を高い精度で
解析したい

Aivia
(ライカマイクロシステムズ)

Aiviaのキャプチャ
引用元:ライカマイクロシステムズ公式HP
https://www.leica-microsystems.com/jp/製品紹介/画像解析システム/p/aivia/
  • 生体組織に求められる2D~5Dの可視化と解析を実現。神経細胞や臓器構造の観察にも対応できる
  • 45種類以上の顕微鏡画像ファイルフォーマットに対応。様々な用途の研究用データなども無駄なく活用
セキュリティやリスク管理を
重視したい

Azure AI Vision
(日本マイクロソフト)

Azure AI Visionのキャプチャ
引用元:日本マイクロソフト公式HP
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-services/ai-vision
  • Microsoftの高度なセキュリティ基準に基づいて設計。クラウド経由の取引にも対応が可能
  • 金融・保険の書類処理や自動データ抽出するOCR、オンライン本人確認機能を搭載。口座開設や本人確認業務を効率化
※情報は2025年3月5日調査時点